祝島は海上交通の要衝となる寄港地として万葉集にも詠われ、古くから伝承される神事神舞(かんまい)や練塀(ねりへい)など、独特の歴史と文化に彩られた、瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。
祝島近辺の長島周辺海域は、豊かな漁場であり、スナメリやカンムリウミスズメ、ハヤブサなど希少な動植物が生きる、瀬戸内の豊富な自然が残された「生物多様性のホットスポット」ともいわれています。
中国電力は約30年前、祝島から3.5キロの対岸、田ノ浦に上関原子力発電所を建設する計画を発表し、強硬に工事を進めようとしてきましたが、古くから漁業農業を生業として暮らしてきた祝島の人々は、当初から身体を張って反対運動を続け、10億円以上に上る交付金を拒否してきました。現在、上関原発建設は東電福島第一原発事故を受け一時中断となっていますが、計画はいまだ撤回されておらず、建設予定地では調査と称し森林の伐採や土木工事が続けられています。
反対運動が続く一方、2011年、島ではエネルギーの自給プロジェクトが立ち上がりました。また原発交付金に頼らない自立経済を目指し、無農薬のビワ栽培や耕作放棄地での循環型放牧、一本釣りを中心とした持続可能な漁業や農産水産加工品の開発、販売にも取り組んでいます。
この旅では、長島の自然の豊かさ、祝島の人びとの長年にわたる闘いの歴史、島の文化や暮らしに触れます。長島の自然を守る会の船「きぼう」号で、瀬戸内海の自然を全身に感じるエコツアーも行います。大量消費や経済成長を優先してきた社会システムや暮らし方に転換が求められている今、豊かな自然にはぐくまれた島の生活に新しい生き方のヒントを見つけにいきませんか。
詳細
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日程:10月6日(土)〜10月8日(月・祝) 2泊3日
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参加費:39,000円
(プログラム費、宿泊費、食費、現地での移動費、保険、事前学習会参加費を含む。)
※本ツアーは現地集合・現地解散となります。参加費には現地までの交通費は含まれません。各自で交通手段を手配してください。
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申込み締切:9月25日(火)
旅行条件
定員:14名 ※定員に達し次第、〆切とさせていただきます。
参加資格:PARC自由学校受講生・過去受講生・会員、その他どなたでもご参加いただけます。
※プログラムは多少の変更が生じる場合もございますので、あらかじめご了承下さい。
案内人
高島美登里(長島の自然を守る会)
※10/7〜8に同行
事前学習会
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9月26日(水)19:00〜21:00 PARC自由学校
講師:菅波完(高木仁三郎市民科学基金事務局)
ツアープログラム
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10月6日(土)
・16:55 祝島港集合 徒歩にて民宿に移動
・学習会会場へ徒歩にて移動
・祝島島民の会 山戸孝さんとの学習会「祝島の闘いの歴史と現状について」(仮題)
・夕食
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10月7日(日)
午前
・朝食
・祝島の街並み見学(予定)
・講義「祝島の文化と歴史」(仮題)
・昼食
午後
・氏本長一さん(氏本農園 代表)による講義「一流の離島を目指して」
(仮題)
・講義後に氏本農園まで徒歩で移動、循環型の農園を見学
・夕食
夜
・高島美登里さんによる講義「長島の自然生態系の価値と上関原発計画の現状」(仮題)
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10月8日(月・祝)
午前
・朝食
・祝島港出発。長島の自然を守る会の船「きぼう号」とチャーター船にて上関
原発建設予定地 田ノ浦へ移動。
・田の浦視察→船上エコツアー(スナメリが見られるかも)
→室津港へチャーター船にて移動
・昼食
午後
・上関町民の会のみなさまのお話を伺う
・案内人、参加者で3日間のふり返り
・チャーター船にて柳井港へ移動
・15:00 柳井港にて解散予定
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宿泊(2軒に分かれて宿泊いたします。部屋は相部屋です)
・みさき旅館
〒742-1401 山口県熊毛郡上関町大字祝島184
Tel. 0820-66-2001
・はまや旅館
〒742-1401 山口県熊毛郡上関町大字祝島66
Tel. 0820-66-2018
※当日の天候、先方のご都合などにより、スケジュールが変更することもありますことをご了承ください。
お申込み
参加ご希望の方は、メールにて件名「祝島アクションツアー参加希望」とご記入の上、
下記の情報とともに、PARC事務局までお申込みください。
お問合せもお気軽に!
office@parc-jp.org
お電話、FAXでも承ります。
追って詳細などを記した案内書をお送りいたします。
◆お名前
◆ふりがな
◆性別
◆生年月日
◆電話
◆メールアドレス
◆住所
郵便番号
都道府県
市区町村、番地
マンション・アパート名 部屋番号(集合住宅にお住まいの方)
◆携帯電話
◆FAX
◆その他の連絡先
以下のアンケートにお答えください。
●PARC自由学校を受講したことがありますか?
1.はい 2.いいえ
●PARC会員ですか?
1.はい 2.いいえ
●このツアーをどのようにして知りましたか?
1.PARC自由学校で
2.チラシ・パンフレットを見て(どこで?)
3.電子メールで(メーリングリスト名など)
4.PARCウェブサイトを見て
5.PARC以外のウェブサイトを見て(サイト名)
6.その他(具体的に)
●ご職業
1.会社員
2.国家公務員
3.地方公務員
4.教員
5.医療
6.学生
7.主婦(夫)
8.NGO/NPO職員
9.生協
10.自営業
11.出版
12.報道
13.福祉
14.アルバイト
15.その他
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締切 2012年9月25日(火)
主催
アジア太平洋資料センター(PARC)
PARC自由学校
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL: 03-5209-3455
FAX: 03-5209-3453
Website: http://www.parc-jp.org
E-mail: office@parc-jp.org
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