PARC TOP>PARCとは
市民の目線で、国境を越えた調査活動をしています。これまでに、アジアにおける自由貿易地域研究、日系多国籍企業研究、バナナ・エビ研究、グローバリズム研究会などを行いました。 自分の足で歩き、自分の目で見、鼻で嗅ぎ…ということを基本に、専門家に頼らず自分たちの力で調査する「はだしの研究者」を生み出していくことも目的にしています。
PARCは日本に活動の基盤をおくNGOですが、その活動は価値観を共有する世界中のNGOと結びついています。こうしたつながりを力に、政府開発援助(ODA)や累積債務問題、貧困や差別根絶などの社会開発問題、貿易・投資問題などをめぐって、日本政府や国連諸機関、IMF・世界銀行などに意見を申し入れ、具体的な提案をする政策提言を行なっています。
市民のための学びの場を、「PARC自由学校」として提供しています。受講生自身が、自分たちの暮らしが世界とつながっているという視点から、世界を知り、そのことを通して日本社会を捉え、アジアをはじめとした世界の人びとの現実、暮らしを知り、出会い、そこに根ざした新しい関係性をともにつくっていこうとする学びの場です。現実を知り、どう変えていくのかを考え、議論し、オルタナティブな社会を構想していくことをめざしています。
世界の現実をとらえ、社会を見つめなおす視点を提供する映像作品を制作、販売しています。これまでに、『バナナ植民地フィリピン』、『エビの向こうにアジアが見える』『女たちが語るインド』『巨大ダムの終わり』『働く子どもたち』『コーヒーの秘密』など20本以上のビデオ作品があります。図書館や学校現場、開発教育の現場などでひろく活用されています。
世界で起こっている現象や問題、人びとのアクション、論考を伝える雑誌を発行しています。雑誌名のオルタとは、オルタナティブ(今のようでない、もうひとつの)の意味です。グローバリゼーションや人権、環境問題、紛争など、マスコミでは書けない、伝えられない情報を海外NGOや人びとのネットワークを活かしてお届けしています。
「グローバル化」や「ジェンダー」などのテーマを深く掘りさげる冊子です。『IMFがやってきた』『NIKE: Just DON'T do it. 見えない帝国主義』『食糧と女性:フェミニズムの視点から』『くず屋がゆく ゴミ問題最前線+最底辺』『鶴見良行の国境の越え方』『これは新しい戦争か』など。
PARCには、これまで培ったネットワークを通じて世界各地のNGOや草の根の運動団体、研究所などから人権・環境・開発問題などをテーマにした約500種の出版物や定期刊行物が届きます。一般の図書館では手に入らない貴重なものばかりです。こうした情報を迅速に伝えるためにインターネットを活用し、電子メディア誌やメーリングリストなどを通じて提供しています。
1969年 | 英文季刊誌『AMPO』を発行 |
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1973年 | 設立 |
1979年 | 日本語季刊誌『世界から』(92年まで、全42冊)を発行 |
1982年 | PARC自由学校開校 |
1983年 | 10周年記念・国際合宿「国際連帯マニフェスト」採択 |
1984年 | 会員制度をスタート |
1989年 | 第1回ピープルズ・プラン21世紀(PP21)を日本の各地で開催。「水俣宣言−希望の連合」を採択 |
1992年 | 季刊『世界から』を終刊。季刊『オルタ』を発行(92年から93年、全5冊) |
1993年 | 月刊『オルタ』発行 「G7を裁く国際民衆法廷」を東京で開催 |
1995年 | コペンハーゲンで開かれた国連・社会開発サミット、北京での世界女性会議に参加。「ODAを改革するための市民・NGO連絡会」発足。 |
1999年 | 「東ティモール市民平和救援プロジェクト」開始 |
2000年 | 「Jubilee2000」沖縄会議を開催 |
2002年 | 特定非営利活動法人の認証取得 |
2003年 | 設立30周年 |
2004年 | 「スリランカ漁民支援プロジェクト」開始 |
2005年 | 「ODA50年」にあたり国際シンポジウムを開催 |
2007年 | 「第1回アジア連帯経済フォーラム」へ参加 |
2008年 | 組織再編により、「アジア太平洋資料センター(PARC)」と「パルシック」の2つのNPOへ |
2009年 | 11月、東京で「第2回アジア連帯経済フォーラム」開催。PARCは事務局団体として参画 |
2013年 | 設立40周年 |
2023年 | 設立50周年 |