PARC TOP

PARC自由学校特別オープン講座
南欧における新たな政治への挑戦
〜新自由主義グローバリゼーション批判の20年―サパティスタ蜂起からポデモス誕生まで〜




 社会に広がる貧困と格差、失業や地域経済の不振――。先進国では共通するこうした現象について、人々の間では大きな不安が広がっています。こうした課題を既存の政治・政党では解決できないとして、南欧では数年前から若者を中心とした新たな政治を求める運動が急速に広がってきました。
 その代表例がスペインのポデモス。リーマン・ショック後のスペインは若者の失業率が約50%と危機的な状況で、大規模な抗議運動が起こりました。その後2014年1月、若者を中心に30人の知識人によって結成されたポデモスは、同年5月の欧州議会選挙でスペイン第4の政党となりました(支持率は一時与党を抜いてトップ)。同党は、政策決定の段階からの市民参加など、従来の政治手法とは異なる形を実現しようとしています。
 本講座では、現在の世界各地における新たな政治運動をめざす取り組みについて、1994年1月のサパティスタ蜂起から2014年1月ポデモス誕生までを軸に、スペインの民衆運動の変遷を振り返りながら、新自由主義グローバリゼーション批判の文脈の中で考えます。講師は、スペイン・バルセロナに拠点を置き、日本ではなかなか伝えられない人々の暮らしや運動を伝える人気ブログ「ラモンブックプロジェクト」を主宰する海老原弘子さんです。
 日本では、「自民党もダメだけど、代わりになる受け皿がない」とよく言われます。そのことの本当の理由はどこにあり、私たちは何をすればいいのでしょうか? 世界の動きとその源泉となる思想にふれ、考えるきっかけになるよう皆さんで議論しましょう。

************************************************************

日 時:2017年8月2日(水)19:00〜21:00(開場18:30)

参加費:1000円 PARC会員は500円 ※予約優先(定員30名)

会 場:PARC自由学校 2F 教室※会場地図はこちら

海老原弘子さん(スペイン語翻訳者/ブログ「ラモンブックプロジェクト」主宰)

◎本人ブログ:「ラモンブックプロジェクト」(https://ramonbook.wordpress.com/) ◎訳書:『もうひとつの道はある─スペインで雇用と社会福祉を創出するための提案』(共訳)柘植書房新社 2013 ◎参考文献:イグナシオ・ラモネ『マルコス─ここは世界の片隅なのか グローバリゼーションをめぐる対話』現代企画室 2002/イグナシオ・ラモネ、ヤセク・ヴォズニアク、ラモン・チャオ(共著)『グローバリゼーション─新自由主義批判事典』作品社 2006



********************************************
◆主催・問合せ先◆
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455
E-mail :office@parc-jp.org
********************************************