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ドキュメンタリー映画
『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』
完成記念上映会&トーク



 食の源である種子。  農業も豊かな食文化も、すべては1粒の種子から始まりました。しかし「緑の革命」以降、工業化された大規模農業が推進される中で、種子は知的所有権の対象となり、貿易協定などを通じてグローバル大企業による支配が進められてきました。
 2010年以降、ラテンアメリカ諸国では農民による種子の保存を禁じ、毎回企業から種子を買うことを強いる通称「モンサント法案」が多くの国をかけめぐります。これに対し、農民を先頭に、先住民族、女性、市民が声をあげ、大規模な反対運動が起こりました。
 『種子―みんなのもの? それとも企業の所有物?』は、こうしたラテンアメリカの人びとの運動そして種子を守る活動を描いたドキュメンタリー作品です。2017年にラテンアメリカ8カ国のNGOや農民組織8団体が制作し、途上国・先進国を問わず食の運動に関わる人たちの間で広がり、大きな反響を得ています。
 私たちは2017年10月、この作品をぜひ日本で紹介したいと、、クラウド・ファンディングを通じて多くの皆様にご参加とご支援を呼びかけてきました。おかげさまで多大なご支援金をいただき、無事に作品を完成に至りました。ご支援くださったいただいた皆様には、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
 日本では2017年4月、これまでの日本の米や大豆、麦の種子を守ってきた主要農作物種子法の廃止が、国会審議も不十分のまま決定されてしまいました。民間企業に市場が開放され、私たちの食が今まで以上に多国籍企業に支配されてしまう危険もあります。その意味でも、本作品が描く人びとの種子を守る活動、そしてアグロエコロジーや種子バンクの実践は、日本の私たちにも大きなヒントを与えてくれます。
 本作品を通じて、私たちの種子、農業、食、社会のあり方を考え、世界の運動と連携しながら「フード・デモクラシー」(食の民主主義)の実現するための場として、完成記念上映会とトークイベントを開催いたします。ぜひご参加ください。

 予告編 『種子―みんなのもの? それとも企業の所有物?』(4分27秒)


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こちらの上映会はクラウドファンディングのコレクターの方、協賛団体の方が主な対象となります。
※ご支援者以外の方のお申し込みは定員に達したため受付を終了いたしました(キャンセル待ち・当日受付もございません)。追加で開催する3月29日の上映会(下記)にぜひお申し込みください

日 時:2018年3月25日(日)13:30〜16:30(開場13:00)

会 場:全水道会館 4F 大会議室※会場地図はこちら

参加費:無料 ※ご支援者の方は予約は必要ございません。郵送したご招待チケットを必ずお持ちください

プログラム
  (1) 映画上映『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』(40分)
  (2) トーク@ 世界の種子をめぐる状況と日本の種子法廃止
    ◆印鑰智哉(日本の種子を守る会事務局アドバイザー)
    トークA 自由貿易協定が途上国に強いるUPOV1991―TPP、RCEPと知的所有権
    ◆内田聖子(PARC共同代表)
    トークB 種子法廃止は農家に何をもたらすのか
    ◆齊藤敏之(農民運動全国連合会、船橋の野菜農家)
  (3) クロストーク、質疑応答、中南米・アジアからのメッセージなど




予約は締め切らせていただきました。参加を希望される方は、会場に直接お越しくださいませ。ただし、予約者の方を優先して入場させていただくことをあらかじめご了承ください。

日 時:2018年3月29日(木)19:00〜20:50(開場18:30)

会 場:連合会館 2F 203会議室 ※会場地図はこちら

参加費:500円 ※予約優先


プログラム
  (1) 映画上映『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』(40分)
  (2) トーク@ 世界の種子をめぐる状況と日本の種子法廃止
    ◆印鑰智哉(日本の種子を守る会事務局アドバイザー)
    トークA 自由貿易協定が途上国に強いるUPOV1991―TPP、RCEPと知的所有権
    ◆内田聖子(PARC共同代表)
  (3) 質疑応答、中南米・アジアからのメッセージなど


講師プロフィール

印鑰智哉(日本の種子を守る会事務局アドバイザー)
ブラジルでの活動経験から南米における遺伝子組み換え農業、工業型農業がもたらす問題とそれに対抗し、未来を切り開く活動&科学としてのアグロエコロジーに早くから注目し、情報発信を続けている。ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』企画・監訳。現在はフリーな立場から食からの社会変革を訴える。

内田聖子(特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター〈PARC〉共同代表)
WTO、TPP、RCEPなどの自由貿易・投資協定の交渉現場にNGOとして参加し、政府や国際機関への提言活動と情報発信を行う。共編著に『徹底解剖 国家戦略特区 私たちの暮らしはどうなる?』『自由貿易は私たちを幸せにするのか?』(共にコモンズ)。

齊藤敏之(農民運動全国連合会、船橋の野菜農家)
1968年、就農と同時に、農地の宅地並み課税問題に直面。住宅団地の自治会に「目の前に畑があることをどう思いますか」と訪問をきっかけに、地域生協つくりに参加。75年生協との産直組織を結成。栽培や農薬の基準を話し合いで決める。1989年8月、農民運動全国連合会・産直運動建国協議会結成、事務局長。2003年から野菜農家に復帰、半専従に「農薬の農民への影響」を問題意識として環境保全型の栽培に取り組む。小さな直売所と学童農園で子供を中心に消費者と交流。

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◆主催・問合せ先◆
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455
E-mail :office@parc-jp.org
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