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国際連続セミナー

種子(たね)

アジアの女性と語る農と食の未来




食の源である種子。

農業も豊かな食文化も、すべては1粒の種子から始まりました。しかし「緑の革命」以降、工業化された大規模農業が推進される中で、種子は知的所有権の対象となり、グローバル大企業による支配が進められてきました。

こうした支配をさらに進めるのが、自由貿易協定(メガFTA)です。TPPはもちろん、RCEP協定においてもアジアの農民の種子の権利は脅威にさらされています。

RCEPにはASEAN10カ国に日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インドを加えた計16カ国が参加しています。2013年5月から交渉が続けられていますが、その内容は完全に秘密です。

リーク文書から、日本と韓国が参加国の農民の種子の交換等を犯罪とする国際条約「UPOV1991」の批准をRCEP協定で推進しようとしており、アジアの国々の市民からは、「日本はそのような提案を撤回してほしい」という強い要望が表明されています。

このままでは世界の農民が守ってきた種子の多様性は急速に失われ、生態系への影響も懸念されます。そして農民は種子を失うことで、企業の実質的契約栽培者にされてしまう危険が高まります。

一方、世界で種子の公共性や多様性を求める動きは今、世界で大きくなりつつあり、国連でも種子の権利やその多様な遺伝資源の保全を守ろうとする動きが活発となり、農民の種子の権利を守る「小農の権利および農村で働く人びとの権利宣言」も今年中に採択されることが期待されており、来年からは「家族農業の10年」が始まり、小規模家族農業を推進するための活動が世界で展開されることになっています。
こうした中、7月1日に東京でRCEPの中間閣僚会合が開催されることになり、アジア各国から種子や小農民の権利等の課題に取り組むNGO・専門家が来日します。

日本でも2018年4月に主用農作物種子法が廃止となり、日本社会における種子の問題に多くの人が気付き、行動しようとしています。インドにおける種子バンクの取り組みや、アジア・アフリカ・中南米の小農民の国際連帯運動も、それらにつながる必要があります。

さらには女性たちが積極的に参画する地域づくり、種子の権利を守るためにどう連携できるか、海外ゲストの豊富な経験をお聞きし、日本の私たちと今後一緒にできることを議論しましょう。

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内容変更のお知らせとお詫び
6月23日のセミナーにご登壇いただく予定でしたインドのシャリニ・ブタニさんですが、ご家族の健康の事情で急きょ来日をキャンセルせざるを得なくなりました。ご本人からもお詫びの意をいただいており、対応として、当日お話しいただく予定でした内容を約35分のビデオに録画しました。6月23日当日は、予定通り本セミナーを開催し、シャリニ・ブタニさんによるビデオ・レクチャー(日本語字幕つき)を皆様にご覧いただき、その後、印鑰智哉さんによる解説、質疑としたいと思います。ご了解の上、お申込みいただけますようお願いいたします。


日 時:2018年6月23日(土)18:30〜21:30 開場18:10

ビデオによるレクチャー:シャリニ・ブタニさん(インド、FTA対抗フォーラム コーディネーター)

会 場:麹町区民館 B1F 洋室A・B ※会場地図はこちら

参加費:1000円 ※要予約(定員70名) ※逐次通訳あり

ゲストプロフィール:インド・ニューデリーに拠点に活動する弁護士、政策アナリスト。アジア地域における自由貿易協定の影響に関して研究・発信を行う。特に、知的財産権、農業・生物多様性、地域コミュニティの権利、女性の開発への参加をテーマとする。「インドFTA対抗フォーラム」や「GRAIN」、バンダナ・シヴァ氏が設立したインドの著名な種子バンク「Navdanya」などにも参画する。RCEP交渉にはインドの市民社会組織として長くウォッチと提言を行っている。

解説:印鑰智哉(日本の種子を守る会事務局アドバイザー)

コメント:岡崎衆史(農民運動全国連合会国際部副部長)

コーディネーター:内田聖子(PARC共同代表)





日 時:2018年6月30日(土)18:30〜21:30 開場18:10

ゲスト:カティーニ・サモンさん(インドネシア、国際NGO・GRAIN)

会 場:神保町区民館 2F 洋室A・B ※会場地図はこちら

参加費:1000円 ※要予約(定員70名)※逐次通訳あり

ゲストプロフィール:インドネシア・ジャカルタ在住の市民組織オーガナイザー、リサーチャー。ジャカルタ湾周辺の漁業者コミュニティにて栄養士として女性や子どもたちの栄養状態の改善に取り組んできた。またインドネシア農民連合やSPI、農民の権利を食料主権を守るための国際的な農民運動「ビア・カンペシーナ」等を長らく支えてきた。現在は、生物多様性を基礎とし地域コミュニティのイニシアティブによる食料システムのために活動する国際組織「GRAIN」のメンバーとしてアジア各国で活動を展開。GRAINは農民の種子の権利やアグロエコロジーに関して調査・情報発信する著名な国際組織である。

解説:印鑰智哉(日本の種子を守る会事務局アドバイザー)

コメント:岡崎衆史(農民運動全国連合会国際部副部長)

コーディネーター:内田聖子(PARC共同代表)





*1回のみの参加、2回連続の参加いずれも歓迎です。
*各回で会場が異なりますのでご注意ください。
*各回とも定員に達した時点で締め切りますので必ず事前にお申込ください。

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◆共催◆
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
農民運動全国連合会

◆お申込み・お問合せ◆
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455
E-mail :office@parc-jp.org
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