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PARC自由学オープン講座

ポピュリズムと排外主義に揺れるヨーロッパ
―ドイツから日本への示唆




 近年、世界の多くの国・地域で、排外主義的な動きが広がっています。特にヨーロッパでは移民や難民を受け入れた結果、排外主義や差別が横行するようになりました。また経済的な格差や貧困も拡大する中で、その原因を外国人に転嫁し、排斥する動きも見られます。さらに、既存政党に対抗して大衆迎合主義(ポピュリズム)を掲げる政党や、移民排斥を公約に掲げる政党も出現しています。
 特に欧州では政権選択に結びつく選挙においても、極右政党の得票率は右肩上がりに伸びているといわれます。既存政党への不信感がその底流にはあり、欧州政治は不安定さを増しています。
 こうした中、注目されるのがドイツです。第二次世界大戦後、「過去との対決」に最も力を入れてきたドイツでは、これまで極右勢力の影響力が限られていましたが、この数年の難民危機をきっかけに崩れ始めているといわれます。
 民主主義や人権を重んじる社会が存在する一方、なぜこのような事態が生じているのでしょうか? また排外主義や差別を乗り越えるため、市民社会ではどのような議論や運動が行われているのでしょうか? この講座では、国際政治史・ヨーロッパ政治学がご専門で、ドイツ・ケルン大学での研究活動を終え9月に帰国したばかりの板橋拓己さんに、現代ドイツのポピュリズムと排外主義についてお話いただきます。
 折しも日本の国会では、財界の要請というだけで移民受入の法案が審議されています。本来であれば制度や待遇、受け入れ数などを明確にし、さらには日本社会の未来像を含めて議論すべきですが、非常に拙速で不十分な審議が進んでいます。こうした状況の中で、ドイツの経験や課題は、大きな示唆を与えてくれるでしょう。ぜひご参加ください。

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日 時:2018年11月27日(火)19:00〜21:00 開場18:30

会 場:PARC自由学校 2F 教室 ※会場地図はこちら

参加費:500円 ※予約優先

講師:板橋拓己さん(成蹊大学法学部教授)

講師プロフィール

成蹊大学法学部教授。専門は国際政治史・ヨーロッパ政治学。2016年9月〜2018年9月まで、ドイツのケルン大学歴史学科歴史教授学・ヨーロッパ統合史講座客員研究員。主著に『アデナウアー─現代ドイツを創った政治家』(中公新書)、『黒いヨーロッパ─ドイツにおけるキリスト教保守派の「西洋(アーベントラント)」主義、1925ー1965年』(吉田書店)。訳書にヤン=ヴェルナー・ミュラー『ポピュリズムとは何か』(岩波書店)等多数。


定員に達したため事前お申込みは締切ました。予約されていない方は立ち見となる可能性がありますのでご了解ください

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◆お問合せ◆
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455
E-mail :office@parc-jp.org
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