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鉱物調達問題セミナー
電気自動車時代に向けての鉱物調達を考える
現在「持続可能な開発目標(SDGs)」として環境・社会・経済の問題への具体的な取り組みが求められています。そんな中、気候変動対策としての脱化石燃料の取り組みは、自動車産業ではガソリン車から電気自動車へ転換を図るEVシフトという世界的な動きとなっており、日本のメーカーでも同様の動きが加速しています。
一方、自動車に限らず私たちが日常的に使用している製品に使われる鉱物資源については世界中の現場から環境破壊や人権侵害など多くの問題が報告されています。環境面でのメリットに大きな期待が寄せられている電気自動車ですが、その製造に必要とされる鉱物資源の観点からは問題はないのでしょうか。
このセミナーでは、モーターに必要とされるレアアースや蓄電用の電池に必要とされるニッケルのような電気自動車に必要不可欠な鉱物に注目し、その調達に関してすでに起きている問題事例や鉱物調達全般に関連する問題を報告すると共に、SDGsのひとつにもなっている「つくる責任、つかう責任」の観点からEVシフトの先の鉱物調達について考えます。
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【日時】2019年3月15日(金)18:30−21:00(18:00開場)
【場所】同志社大学 良心館208教室
(京都市営地下鉄烏丸線 今出川駅から徒歩2分)
アクセス情報は
コチラ
【資料代】1000円(学生は無料)
【プログラム】
和田喜彦:マレーシアにおけるレアアース製錬と環境問題
田中滋:フィリピンにおけるニッケル調達の現場から
一井リツ子:エクアドル、インタグ地方の鉱山開発問題
質疑応答
【講師プロフィール】
和田 喜彦
同志社大学EUキャンパス支援室長・経済学部教授。専門分野は経済学と生態学などの自然
科学、そして倫理学などの人文科学の統合を目指すエコロジー経済学。自然の摂理の理解と
それに適合する人間経済システムの模索という観点からエコロジカル・フットプリント分析
などに取り組む。自然の処理能力を超えない人間の活動を追究する中でウランやレアアース
鉱山・製錬工場などにおける環境汚染の研究にも携わる。
田中 滋
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長。「モノから見えるグローバリゼー
ション」をテーマに、多国籍企業による主に途上国での環境破壊や人権侵害を調査・研究。
鉱物の採掘・調達に関する問題については、これまでにフィリピン、エクアドル、コンゴ民
主共和国などの現場で調査を行っている。
一井リツ子
「インタグの鉱山開発を考える」実行委員会、洋画家。エクアドル・インタグ地方開発予定
地の住民の方々へ共感から、「インタグSOSキャンペーン」を通じ、鉱山開発の実態を伝え
る活動等を行っている。同時に、汚染や喪失の危機に曝されるインタグの雲霧林をイメージ
し、「SELVA / 森」をテーマに絵画創作を続けている。
【共催】NPO法人アジア太平洋資料センター/インタグの鉱山開発を考える実行委員会
【お申込】要予約:お申込はコチラの
「参加申し込みフォーム」からどうぞ。
または下記問合せ先へお電話・メールでご連絡ください
【お問合せ】アジア太平洋資料センター(PARC)
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL: 03-5209-3455 FAX: 03-5209-3455
E-MAIL: office@parc-jp.org
※本セミナーは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を一部受けて開催いたします。