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グアム
先住民族チャモロの人びとを訪ねる
基地・戦争・平和を考えるもう一つの視点に出会う旅

珊瑚礁に囲まれた太平洋の島グアムは、青い海と白い砂浜で知られる人気のリゾート地です。
その一方で、この島には広大な米軍基地が存在しています。沖縄からの米軍海兵隊移転が決められ、それにともなって基地増強の計画が新たに進められ始めました。それらの費用のうちの約6割、60億9千万ドルを日本が負担することになっています。さらには普天間基地の移転先候補としてもグアムの名前が挙がっています。

これらのことは、グアムの人びとの頭越しに進められています。しかし、グアムの人びとはこうした状況を受け入れているわけではありません。とくに米軍に土地を奪われたままの先住民族チャモロの人びとのあいだで、基地増強に反対する声が上がっています。

グアムの人びとは、これまで、スペイン、アメリカ、日本による植民地支配を生き抜いてきました。太平洋戦争中、日本軍の占領下で大宮島と名を変えられていた時代には、日本軍による虐待、虐殺が行なわれ、また、日米の激戦に巻き込まれた多くの人びとが命を落としました。
米軍は、日本軍からチャモロの人びとを解放しましたが、その一方で多くの土地を奪い、基地を建設しました。戦後のグアムでは、多くの人びとが米軍に入隊するようになり、これまでのアメリカが行ってきた戦争で多くの戦死者が出ています。そして現在も、多くの人びとが米軍基地で働き、地元の経済は基地と深く結びついています。
この旅では、米軍基地増強に反対するチャモロの活動家や、チャモロ語や踊り、詠唱などの文化をふたたび活性化させようとしている人びとを訪ね、植民地支配から太平洋戦争を経て現在に至るまでのグアムの歴史と現状を学びながら、グアムと日本との関係を見つめ直します。

「リゾート」ではないグアムの姿に出会い、チャモロの人びととともに、「平和」と「基地」、「過去」と「現在」、そして「未来」を語り合う旅にでかけてみませんか?

こちらからチラシがダウンロードできます。ぜひお誘いあわせの上ご参加ください!


詳細

日程
2011年9月22日〜9月26日 4泊5日
案内人
長島怜央さん
(法政大学兼任講師)
代金
192,000円(東京発着)
(事前学習会参加費・企画費・全行程宿泊費・食費・全行程移動費・入国税・空港税・燃油付加運賃等含む)
事前学習会
9月6日(火)19:00〜@PARC
申込み締切
8月12日(金)

※必ずお申込みの前に、旅行条件書をお読みください。

旅行条件

  • 最少催行人数/6名
  • 添乗員なし。プログラム企画担当者が同行
  • 利用予定航空会社:デルタ航空
  • 利用予定宿泊地:グランドプラザ(4泊4日)お二人で一部屋利用料金
    ※一人部屋追加料金:20,000円
  • 食事:朝4回・昼4回・夜3回(機内食は除く)
  • プログラムは多少の変更が生じる場合もございますので、あらかじめご了承下さい。

プログラム(予定)

9/22(木) 18:55 成田空港発
23:40 グアム着
9/23(祝) 午前 子どもたちのためのチャモロ語使用のデイケア見学、交流
午後 日米の激戦地であり、戦没者慰霊碑の建つジーゴの平和慰霊公苑訪問
    グアム大学見学
夜  チャモロの伝統的な詠唱(チャント)の練習見学
9/24(土) 午前 チャモロ活動家による海兵隊移転関連ツアー
午後 チャモロ活動家の話(海兵隊移転など)
9/25(日) 午前 【北部訪問】
    地元の人びとが集うデデド朝市散策
午後 【南部訪問】
    古い町並みのあるイナラハン訪問
    日本軍によるチャモロ虐殺跡もあるメリソ訪問
    スペイン統治時代の遺構などがあるウマタック訪問
9/26(月) 午前  チャモロの文化と歴史に触れる首都ハガッニャ観光
15:20 グアム発
18:10 成田着

参加お申込み

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