PARC TOPオルタ2009年3・4月号

2009年3・4月号

  • A4版変形 72頁 800円+税
 2009年3・4月号

特集 連帯経済

新自由主義のもとでのグローバルな市場経済は、人間や環境よりも利潤の追求を最優先とし、世界中の人びとから生きる権利を奪い続けてきた。しかしこうした暴力的な経済の波に巻き込まれながらも、人びとは協同・共生・信頼に基づく小さな経済活動を、生きるために、暮らしの中で確かに紡いできた。

労働者・農民・消費者などの協同組合、市民がお金を循環させるNPO バンク、南北の公正な取引をめざすフェアトレード、貧困や社会的排除を解決するための共助システムの構築――例を挙げればきりがないほどの多様な取り組みである。

「連帯経済」は、これら営みの総称であり、その一つひとつに光をあて、名前をつけ、互いに知り合っていく道のりをも含む。すでに私たちの日常の中に存在する、「連帯経済」の芽を探してみよう。これまでとは違う世界の姿が違って見えてくるはずだ。

  • 底辺から、実生活の中から新しい経済を創るための戦略 イーサン・ミラー(Grassroots Economic Organizing)
  • 協同組合が支える助けあいの経済 小池洋一(立命館大学教授)
  • グローバルに広がる連帯経済のネットワーク 編集部
  • お金の流れを変えれば、世界は変わる
    ─市民金融の可能性 田中 優(未来バンク事業組合理事長)
  • いのちをつなぐ労働と経済を
    ─サブシステンスの視点で世界を見る 古田睦美(長野大学准教授)
  • 農村女性たちの小さくて豊かなビジネス 内田聖子(PARC事務局長)

特別記事

  • 村上春樹のエルサレム・スピーチを批判する 松葉祥一(哲学者)
  • ミサイル防衛という〈情事〉 山口 響(ピープルズ・プラン研究所)

連載

  • here and there 16 写真/山下恒夫
  • もうたくさんだ! 鶴見 済(ライター)
  • 不思議の国のフェミニズム(5) 杉田俊介(ケアワーカー、フリーターズフリー)
  • 北京で考える 丸川哲史(明治大学教員)
  • 隣のガイコク人 取材・文/大月啓介(ジャーナリスト)
  • アシタノ アシアト 星川 淳(作家、グリーンピース・ジャパン)
  • メディアから時代を読む 紙屋高雪(オタクコミュニスト)
  • 沖縄・見たことのない映像 東 琢磨(音楽評論)*短期連載
  • オンナたちのDiY 杉村和美(編集者)◇
  • ODA考現学 高橋清貴(日本国際ボランティアセンター)
  • エコ・ロジカル・ジャーニー 奥田みのり(ライター)
  • Around the World

  • ビルマ 根本 敬(上智大学教授)
    キューバ 伊高浩昭(ジャーナリスト)
    トルコ 内藤正典(一橋大学教授)
    韓国 金 友子(立命館大学研究員)
  • オルタの本棚
  • BOOK+CINEMA+DVD
  • Route 246 vol.1 渡辺 篤 *新連載
  • もうひとつのメシは可能だ 抵抗食の会(仮)
  • 漫画連載 浜崎あゆ夫
  • グラフィック連載 成田圭祐(IRA)
  • ※=リレー連載、◇=インタビュー
詳しく見る

ページの先頭へ戻る