特集 社会的企業〜地域・仕事・連帯社会をつくる〜
「社会的企業」に注目と期待が集まっている。
国内外における貧困、環境破壊、食糧危機、雇用崩壊・・・と、私たちの暮らしが不安と不信に包まれる中で、それらの社会的課題を解決する主体として、多くの場・セクターで社会的企業の意義と価値が見直されているのだ。2009年、鳩山新政権の「緊急雇用対策」の中でも、雇用創出の方法として「社会的企業」の活用が指摘されている。
では、「社会的企業」とはいったい何なのだろうか?
一般的には、「社会問題の解決を目的として収益事業に取り組む事業体=ソーシャルビジネス」いわれるが、実はその基準や定義は一定ではなく、混乱している。その実践のありようはむしろ多様で、様々な系譜や背景があるだけに、言葉だけが独り歩きしブーム化しつつある中で、最も重要な価値が置き去りにされてはいないだろうか―。これが、この特集を組む意図である。本特集では、研究者・実践者など様々な立場の方に登場いただき、社会的企業を見つめる視座について探る。
- 座談会 社会的企業は何を変えるのか
大高研道×姜 乃榮×藤木千草
- 仕事と生活をつなぐスロー・ビジネス 吉岡 淳
- 座談会 若者と社会的企業 田中 滋×杉山章子×藤田孝典
- 広告からソーシャルデザインへ 池田正昭
- 排除なき社会連帯へ 斎藤懸三
連載
- 隣のガイコク人 取材・文/大月啓介(ジャーナリスト)
- 沖縄・見たことのない映像 大嶺沙和(映画研究)*短期連載
- アシタノ アシアト 星川 淳(作家、グリーンピース・ジャパン)
- メディアから時代を読む 紙屋高雪(オタクコミュニスト)
- ODA考現学 高橋清貴(日本国際ボランティアセンター)
- エコ・ロジカル・ジャーニー 奥田みのり(ライター)
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