特集 核と先住民族─被ばくの世紀の証言者たち
311後の福島第一原発事故は、
私たちに放射能汚染の脅威を見せつけ、
今後何万年と続くであろうその影響は
暮らしや生存を脅かす最大の不安となっている。
しかし歴史を振り返り、また世界に視野を広げてみると、
先住民族の人びとは長きにわたり
ウラン鉱山、核廃棄物処分場、核実験場などで
核の脅威にさらされてきた。
ウラン鉱山開発のために土地を追われ、
大地や水、あらゆる生き物と調和して生きる暮らしを奪われ、
さらには行き場のない核のごみを押し付けられ、
被ばくをしてきた人びと。
その実態は、近代が生み出した
支配と暴力、略奪の歴史の中で
多くの場合知られることもなく、
まるでなかったことのようにされてきた。
原発すなわち核を生み出してきた世紀は、
まさに「奪う者の論理」「殺す側」の歴史でもある。
原発事故後を生きる私たちは、改めてこの歴史と向き合い、
その根源を問い直す必要に迫られている。
先住民族の人びとの経験を知り、私たちの選ぶべき道を考える。
- 被ばくの世紀と世界の先住民族/豊ア博光
- 環境正義はどこにあるのか─米国南西部の先住民族とウラン開発
/玉山ともよ
- 核燃料「サイクル」にまつわるウソ
─オーストラリア先住民族とウラン鉱山開発特別/細川弘明
特別記事
STOP TPP!!の声を地域へ広げよう
―官邸前アクションから見えてきたこと
/内田聖子
対談:中国・反日デモにどう向き合うか!?
/丸川哲史×劉傑
働く人を苦しめるブラック企業を許さない!/古川琢也
連載
- 『沖縄―脱基地への道』第三回:真喜屋美樹
- 生活日録
- Around the World
- 早耳!佐久間智子のしゃべくり放題
- オルタの本棚
- PARC/パルシック インフォメーション