PARC TOPオルタ2012年11・12月号

2012年11・12月号

  • A4版変形 48頁 800円+税
 2012年11・12月号

特集 核と先住民族─被ばくの世紀の証言者たち

311後の福島第一原発事故は、
私たちに放射能汚染の脅威を見せつけ、
今後何万年と続くであろうその影響は
暮らしや生存を脅かす最大の不安となっている。

しかし歴史を振り返り、また世界に視野を広げてみると、
先住民族の人びとは長きにわたり
ウラン鉱山、核廃棄物処分場、核実験場などで
核の脅威にさらされてきた。

ウラン鉱山開発のために土地を追われ、
大地や水、あらゆる生き物と調和して生きる暮らしを奪われ、
さらには行き場のない核のごみを押し付けられ、
被ばくをしてきた人びと。

その実態は、近代が生み出した
支配と暴力、略奪の歴史の中で
多くの場合知られることもなく、
まるでなかったことのようにされてきた。

原発すなわち核を生み出してきた世紀は、
まさに「奪う者の論理」「殺す側」の歴史でもある。

原発事故後を生きる私たちは、改めてこの歴史と向き合い、
その根源を問い直す必要に迫られている。

先住民族の人びとの経験を知り、私たちの選ぶべき道を考える。

  • 被ばくの世紀と世界の先住民族/豊ア博光
  • 環境正義はどこにあるのか─米国南西部の先住民族とウラン開発
      /玉山ともよ
  • 核燃料「サイクル」にまつわるウソ
      ─オーストラリア先住民族とウラン鉱山開発特別/細川弘明

特別記事

  • STOP TPP!!の声を地域へ広げよう
    ―官邸前アクションから見えてきたこと
      /内田聖子
  • 対談:中国・反日デモにどう向き合うか!?
      /丸川哲史×劉傑
  • 働く人を苦しめるブラック企業を許さない!/古川琢也

  • 連載

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