特集 社会運動と政治─デモクラシーは何処に?
2013 年という新しい年を迎えた。
昨年末の衆院選・都知事選の結果は、
私たちに新たな問いを突きつけた。
東日本大震災と福島第一原発事故後に起こった
大規模な脱原発デモ、
新自由主義をさらに進める政策として登場してきた
TPP への反対運動、
そして平和や人権、環境、
地域に根ざした多様で、豊かな運動─。
確かにそれらは存在しているし、
新たな参加者を得ながら大きなうねりをつくり続けている。
「しかし、その運動は政治を変えたのか?」
そこにはさまざまな評価があり、民主主義の機能不全や、
離合集散を繰り返す政党への不信、絶望を語る声は多い。
だが社会運動の側としては、
どのような状況にあっても政治を監視し、モノを申し、
提案や提言を続けていかねばならないことは確かだ。
本特集では、日本のみならず
韓国、中南米、米国などグローバルな経験から、
社会運動と政治の関係を考えていく。
- 選挙後の社会運動/川崎 哲、河添 誠、宇都宮健児
- 脱原発デモが変えた政治的無力感/鶴見 済
- 韓国:運動と政治の距離を模索し続ける/李泰鎬(イ・テホ)
- 沈黙を破って語りはじめる人びと
─新自由主義への抵抗・世界社会フォーラム/大屋定晴
- 米国の政治と社会運動
─マディソンやウォール街の占拠運動からみえるもの/高須裕彦
特別記事
ビルマ:開発・企業進出ラッシュの中で国づくりにかける人びとの希望
/インタビュー:宇田有三
高江・やんばるの森 現場レポート
―オスプレイパッド建設現場の非暴力直接行動/関盛孝友
連載
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