PARCは2001年末にグローバリズム研究会をたちあげ、様々な分野の講師をお招きし、準備会議を行なってきました。そして私たちやアジアの人びとに経済のグローバル化がどのような影響を及ぼしているのか、その功罪を明らかにすることを目的として研究を行なうこととしました。
2002年3月にテーマを「100円ショップ」と決め、100円ショップで売られている商品は、どこでどのように作られ、どのような経路をたどり、店頭に並び、私たちの手元に届いているのか、また、100円の商品で利益を得ている理由とは何なのか、という消費者が疑問に感じていることを明らかにすべく、調査を開始しました。とくに@100円ショップの企業動向と戦略、A消費地(日本)と生産地(アジア)の実態、B日本人の消費行動・意識変化を明らかにすることを目指しました。
実際に行なった調査内容は以下の通りです。
- @資料調査(雑誌、日経流通新聞、ホームページなど)
- A100円ショップ店舗調査(東京近郊の100円ショップ店舗を訪れ、主要商品と産地をリストにまとめる)
- B消費者アンケート調査(100円ショップを利用するか、具体的な店舗名、購入した商品、その他)
- C国内生産地調査(有田焼、100円ショップ用書籍の製造元、ダイソー本社)
- D海外調査(中国、タイ)
- E商店街調査など影響調査(商店街、眼鏡フレーム産地調査、台所用品生産地調査)
2003年度は、自由学校の「調査入門ゼミ:100円ショップから見るグローバリズム」クラスとタイアップし、研究会のメンバーが講師になったり、受講生から情報を得たりして、調査を進めました。そして2003年5月には、一般市民向けに、調査の中間報告会を行ない、2003年12月、調査は終了しました。
この調査内容は、『徹底解剖100円ショップ−日常化するグローバリゼーション』と題したPARCビデオと、同名の書籍『徹底解剖100円ショップ
−日常化するグローバリゼーション』(コモンズ刊)にまとめました。ぜひ調査の成果をご覧ください。
※100円ショップ研究会は財団法人トヨタ財団の助成金を受け実施しました。
【調査の成果物】
PARCビデオ
『徹底解剖100円ショップ』
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単行本
『徹底解剖100円ショップ』
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報告会にて
発表した資料(PPT)
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