石油資源に代わる「環境にやさしい」燃料として注目を集めているバイオ燃料。各国は競うように研究と増産を進め、2000年からの5年間で生産量は倍増しています。
原料は、トウモロコシやサトウキビ、ビート、米、小麦、大豆、パーム椰子、菜種など、畑でつくられる作物がほとんど。
高騰する食料価格、原料の生産基地としてプランテーションに変えられていく世界の森や農地。大量に使われる農薬と遺伝子組み換え技術の導入が環境に与える負荷、単一作物の栽培が土壌におよぼす影響。輸送や製造の過程で投入されるエネルギーと、排出される二酸化炭素。
作品では、アメリカ、ブラジル、メキシコ、マレーシア、ヨーロッパ、日本を取材し、先進国でふくらむ大量のバイオ燃料需要が人びとの暮らしに与える影響を追いました。持続可能な循環型社会を実現するために、「バイオ燃料」とどう付き合っていくのかを考えます。
【構成】
1.バイオ燃料ってなに?
エタノールとディーゼル
増える生産量とその背景
2.食糧と土地 <8億人のドライバーと20億人の貧しい人びと>
主食がなくなる?
作られた食糧輸入国
バイオ燃料と私たちの暮らし
奪われる土地
3.バイオ燃料は環境にやさしいのか
二酸化炭素の収支
エネルギー効率
破壊される森と人びとの暮らし
壊される土地
遺伝子組み換え技術
4.持続可能なエネルギー社会とは
国内の取り組みと補助金
誰がためのエネルギー
エネルギーをめぐる価値観
自動車燃料のオルタナティブ
※DVD盤では、章よりさらに細かい各シーンごとに分割してご利用いただけます。
- VHS/31分
- DVD/31分
- 本体8,000円+税(図書館価格:本体16,000円+税)
※ビデオで使った図表、授業案、添付の資料集をダウンロードしてお使いいただけます。