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マレーシア・ボルネオ島サラワク州で繰り広げられている熱帯林の破壊。そこには「世界最大の金融スキャンダル」(英・ガーディアン紙)と呼ばれた巨額の汚職が絡んでいました。
ボルネオ島サラワク州は、世界で最も速く森林が失われている場所の一つです。森林を守るべき州政府が1980年代から賄賂を受け取って森林を多国籍企業に売り飛ばしてきたのです。その儲けの大部分は州首相タイブ・マハムドの私腹を肥やしただけで、マレーシアの人びとには還元されてきませんでした。その伐採された木材の最大の輸出先となっていたのが、日本です。
この映画では、環境活動家らがタイブの隠し財産を明らかにすることで贈収賄を暴き、33年間続いた独裁政権を打倒するまでの闘いが描かれます。タイブの財産隠しに加担していた世界のメガバンクの責任も追及されます。
この作品で描かれているのは、遠い海の向こうの出来事ではありません。私たちのお金がもたらした森林破壊と、それによって人生を狂わされた人びと、そしてその不正義と闘った活動家たちの終わらない物語なのです。
【参考】「熱帯林を食い物に 権力者とつるむ大銀行の闇」
映画で描かれる事件と日本との関わりを解説する10分動画!!
(制作:Fair Finance Guide Japan)
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