特集 ポルトアレグレ 参加型民主主義と連帯経済をつくる市民力
ブラジルの南端に位置するポルトアレグレ。2001年、南の小さな都市であるこの場所が、世界経済を牛耳るエリートたちによる世界経済フォーラム(ダボス会議)に対抗する「世界社会フォーラム(WSF)」の舞台となりました。その後、ポルトアレグレは多様な社会運動にかかわる人びとの間で、「オルタナティブな社会」が実現される町とされています。ブラジル全体が市場経済に飲み込まれる中で、人びとは参加と自治、連帯という理念を、参加型予算や協同組合、自治管理企業など具体的なしくみに変えて実践しています。ポルトアレグレが実現してきた取り組みを知り、人びとの持つ市民力に迫ります。
- ポルトアレグレがつくる新しい世界 小池洋一
- 市民による参加型予算が実現するまで
─変化と再生を続ける参加型予算 アシス・ブラジル・オレガリオ・フィリオ
- 民営化を押し返す!―社会が担う水の公営企業
- もうひとつの世界を模索する開かれた場
─第5回世界社会フォーラム@ポルトアレグレ 大屋定晴
- 教育を人びとの手にとり戻す
─世界教育フォーラムがめざす“もうひとつの教育” 田村梨花
連載
- グラビアpeople's eye(3) 花岡事件を生きる人びと 福田文昭
- 菅孝行が斬る!草の根ファシズム(3) 鄭香均さん
─閉ざされた管理職への道 憲法を無視した最高裁判決
- 水から見える世界(3) コカ・コーラ社が私たちの水を奪った〜インド・ケーララ州プラチマダ 普川容子
- 生活日録 タイ(2) 佐藤由規
- 東ティモール通信(27) 伊藤淳子
- ジャフナ通信(2) 今成彩子
- オルタの本棚 書評『カツオとかつお節の同時代史』評者:門田 修
- ワールドインフォ