特集 もうひとつの世界を描く IMF・世界銀行・WTO・多国籍企業への規制
2005年も終わりになろうとするいま、香港ではグローバリゼーションの象徴である世界貿易機関(WTO)の香港閣僚会議が開催されようとしている。IMF・世界銀行とともに、人間よりも利潤を優先する政策を推し進めてきたWTO交渉を、これ以上進展させないために、世界中の農民・労働者・NGOが香港に集まる予定だ。大企業のみが利益を手にし肥大していく現在の世界の流れを止め、連帯に根ざした経済活動を少しずつでも構築していくにはどうすればいいのか。そのために私たちはどのような視点を持てばいいのか。個別のイシューを超えて、あるべき世界の姿を構想したい。
- 連帯経済を実現するための国際規制を 北沢洋子
- WTOの10年 自由貿易という「神話」 ニコラ・バラード&チャニダ・チャニャペィト
- 世界銀行 転換点を迎えた世銀を改革する ロビン・ブロード
- 多国籍企業をどのように規制するか サラ・アンダーソン
連載
- グラビアpeople's eye(11) ネパール 少女たちの素顔 三井昌志
- 菅孝行が斬る!草の根ファシズム(11) 藤田勝久さん─楽しみにしていた卒業式で……元教員への退去命令・起訴
- 連載を終えて 菅孝行さんに聞く 草の根に私たちのスペースを広げよう
- 水から見える世界(10) バーチャル・ウォータと私たちの暮らし 沖 大幹
- 生活日録 中国(1) 高橋敬子
- オルタの本棚『失われた記憶を求めて 狂気の時代を考える』評者:李 泳采
- ジャフナ通信(10) 小野山亮
- 東ティモール通信(31) 伊藤淳子
- ワールドインフォ