特集 チアパス発 連帯経済
天然資源に恵まれながら、メキシコで最も貧しい州、チアパス州。州人口の3分の1が、政治的・経済的・文化的に抑圧されてきた先住民族です。また、サパティスタ民族解放軍(EZLN)の拠点があることでも知られています。
このチアパスでは、周辺化された人びとが生きるための権利を取り戻すために、連帯経済の取り組みを行なっています。食べることも困難になっている日々の中で、人びとは協同組合を組織し、有機農業に取り組み、マイクロクレジットやコーヒーのフェア・トレードの実践を総合的に行なっています。本特集では、チアパスの連帯経済の歴史と現状と、現在行なわれている取り組みについてお伝えします。
- 連帯経済―人間中心の経済の再生をめざして 山本純一
- 一人だけでなく、みんなが食べられる世の中へ ホルヘ・サンティアーゴ
- ともに生きる経済づくり──連帯経済ワークショップ報告
- 岐路に立つ自治〜サパティスタがめざす「もうひとつの世界」 内田聖子
連載
- グラビアPeople’s Eye K ラオス 村に、町に、流れるゆるやかな時間 川原未来
- わたしの平和論@ 交流と交易がつくる未来 中村尚司
- 東ティモール通信 伊藤淳子
- ワールドインフォ
- 生活日録 中国B 高橋敬子
- オルタの本棚 書評『NGO』の選択 評者 越田清和
- カレンダー
- 城のドレイのマイ・ルール2
- スリランカの民際協力現場における日の丸がついた帽子の配布について PARC理事会