PARC TOPオルタ2006年8・9月号

2006年8・9月号

  • 600円+税
  • A4判変形・40ページ
 2006年8・9月号

特集1 ラテンアメリカから見える世界

ここ数年、ラテンアメリカでは、抗米と域内連帯を求める「左派政権」が続々と誕生し、世界的なオルター・グローバリゼーション運動の震源地となりつつある。現在、多くのラテンアメリカ諸国では、反米的で、反・新自由主義的であることが優勢であるという地殻変動が起きており、この地球の裏側の、日本とは対照的な政治環境から、ラテンアメリカに遅れて新自由主義の荒波に晒され、対米追従と格差社会化を強いられる私たちは、未来にちらつく風前の灯火を発見できるかもしれない。特集では、「もうひとつの世界」の可能性を囁くラテンアメリカの現在を徹底的に掘り下げていく。

  • 反逆する中南米、天に向かって唾する米国 伊藤千尋
  • 左派政権はネオリベラリズムを超えられるか 小池洋一
  • ベネズエラ――チャベス政権が示す方向性 小倉英敬
  • ボリビア、五一五年目の凱旋――抵抗の最前線に立つ先住民 太田昌国
  • ピケテーロス運動が創る公共性――アルゼンチンに再編される市民社会 廣田 拓
  • 分裂したメキシコ、勝者が確定しない大統領選挙 中井良則
  • 「地域統合」と「経済発展」の落とし穴――南米インフラ統合計画(IIRSA)を問う

特集2 東ティモール 真の独立への試練

長年にわたる抵抗闘争の末の「満身創痍」での独立から4年を経て勃発した騒乱・暴動。今回の事件によって問題が可視化される以前から、ミクロなレベルでの人びとの生活への不満、一部の富裕者や権力者、政治への怒りが徐々に蓄積され、沸点に達したところに事件は起こった。東西対立や外国の関与など、様々に取り沙汰された事件の背景を国内・国際両面から入念に検証しつつ、現地での最新インタビューを含め、東ティモールの現在を徹底特集する。

  • 東ティモール――危機の構図 松野明久
  • 翻弄される小国 高橋茂人
  • 焼け跡に佇む人びと――現地訪問記 井上礼子
  • 草の根密着による開発協力を ジョゼ・ルイス・デ・オリベイラ
  • 現地最新インタビュー エゴ・レモス、サンティーナ・ソアレス
  • ティモールから遠く離れて――国外退避から帰任まで 伊藤淳子

連載

  • グラビアpeople's Eye18 イラク 忘却される人びと 豊田直巳(2)
  • わたしの平和論7 逃避平和主義 ダグラス・ラミス
  • 今ヨムこうヨム時代の書5―藤原新也著『東京漂流』田中優子
  • 生活日録 シリア1 松原康介
  • せかいの体に効くハナシ5 「チベット医療」 鎌田陽司
  • ワールドインフォ
  • カレンダー
  • 城のドレイのマイルール
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