特集 ベトナム―グローバル化の中で
いま、ベトナムでは国中が建設ラッシュに沸いている。大都市周辺の農地は工業団地に変わり、日本をはじめとする外資系企業によって続々と工場が建てられている。2007年1月には、かつては「資本主義やグローバリズムの悪しき象徴」と非難した世界貿易機構(WTO)に加盟。中国に次ぐ新たな投資先として、グローバル資本主義の中枢へと急速に歩みを進めつつある。
料理や雑貨など、エキゾチックな文化が人気を集めるベトナム。特集では、社会・移民・コーヒー産業・経済・政治など、グローバル化の中でのダイナミックな変動を象徴する問題をクローズアップしながら、ベトナムの現在に密着していく。
- 動き始めたベトナム農民 岩井美佐紀
- 民主化を求めるベトナムの市民 中野亜里
- 転換期を迎えた在米ベトナム人 古屋博子
- ベトナム経済―ドイモイ20年の軌跡 藤田麻衣
- ベトナム・コーヒーとグローバリゼーション 池本幸生
特別記事
変動の底流にあるもの―ボリビア訪問記 太田昌国
連載
- グラビア「here&there 4」 Lost China 写真/齋藤亮一
- 哲学はわからないものだから心配するな(4) グローバリゼーションのなかの国家 萱野稔人
- 数字は語る(4) 自殺率 鈴木 豊
- カラダに悪い健康食品(4) 豆乳
- 生活日録 ビルマ(2) 森 晶子
- ドキュメンタリーの散歩道(4) 藤岡朝子
- ジャフナ通信(17)
- ワールドインフォ
・イラク 「新石油法」をめぐる動き
・ガーナ 独立50周年を記念して
・ウルグアイ 小規模農家による土地占拠
・中国 優先される経済成長
- オルタの本棚 新崎盛暉・比嘉政夫・家中 茂[編]『地域の自立 シマの力』上・下
評者:佐藤 学
- Book Guide 「連帯経済」に接近する5冊 田中夏子
- クリシェ渓谷(1) 城ドレイ+イラ姫
- もうひとつの世界はいつでもとっくに可能だ(3) イルコモンズ