PARC TOPオルタ2007年1月号

2007年1月号

  • A4版変形 44頁 600円+税
 2007年1月号

特集 北朝鮮―核危機の正体

2002年の平壌宣言が拉致問題の噴出という形で頓挫して以降、日本国内の北朝鮮フォビア(憎悪)は激化の一途を辿り、今日に至る。北朝鮮をおぞましい国として表象する報道がおびただしく流される中、社会のありようや人びとの暮らしの実相はプロパガンダの陰に隠れてほとんど伝わってこない。
一方で、脱冷戦化に失敗し、孤立を深める北朝鮮の存在は、日本国内のタカ派にとって世論を刺激する絶好の奇貨として利用され、安倍政権の誕生を促すなど、日本社会の前途に大きな影を落としている。 2006年10月9日、北朝鮮は「地下核実験を成功裏に実施した」と発表。一線を越えた北朝鮮の行動は国際社会に波紋を投げかけ、日本でも北朝鮮に対抗するとして核武装論がささやかれている。一連の核危機が意味するところはいったい何なのか。北朝鮮、日本、アメリカ、韓国を軸として、その背景を探っていく。

  • 核武装論をめぐって 武者小路公秀
  • 北朝鮮の民衆を記録する 石丸次郎
  • 被害者とは誰か 金 栄
  • 消費される「脅威論」 武田 徹
  • 核危機と韓国市民社会 韓 興鉄

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