PARC TOPオルタ2007年12月号

2007年12月号

  • A4版変形 44頁 600円+税
 2007年12月号

特集 パレスチナ―「平和と繁栄の回廊」構想

パレスチナのヨルダン川西岸地区の「ヨルダン渓谷」と呼ばれる地域で、いま、日本政府による“和平促進”のプロジェクト、「平和と繁栄の回廊」構想が動き出している。主要には、中東和平の当事者ではない日本が「仲裁役」を務め、当該地域の平和と安定に貢献し、中東における政治的なプレゼンスを得ようというものである。
一方、西岸地区の約3割を占めるヨルダン渓谷は、オスロ合意後もイスラエルの完全な支配下に置かれた、いわゆる「C地区」であり、これまでほとんど報道がされてこなかった地域だ。我々の税金は和平に役立つのか。舞台となるヨルダン渓谷の実情や構想が孕む問題点を検証する。

  • 占領下の「援助」は何をもたらすか 役重善洋
  • 運命づけられた失敗 ―オスロ和平合意を反復する「回廊構想」 早尾貴紀
  • 誰のためのODA? 神田浩史
  • 真の支援への転換は可能か ファトヒ・クディラート
  • ヨルダン渓谷の村々の苦境―国連IRINレポート

連載

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