PARC TOPオルタ2007年8・9月号

2007年8・9月号

  • A4版変形 56頁 800円+税
 2007年8・9月号

特集1 製薬ビジネスの功罪

80年代米国が掲げた知的所有権の保護政策は、製薬企業の社会貢献を希薄化し、特許に基づく、巨利追求の一大産業へと変貌させた。多くの製薬企業は「研究開発」機能を縮小しつつ、それらの大義名分を騙りながら高利潤を確保し続けている。
その原動力となったのがマーケティングの支配であり、大量の広告宣伝費を投入しての「病気の売り込み」や薬漬け医療への誘導、ジェネリック薬の締め出しなど、人々の生存を蝕む存在と化した製薬企業は、強い批判に晒されてきた。新薬開発の停滞や特許の期限切れなど、深刻な危機に直面するなか、商品としてのクスリ=市場モデルのあり方が根底から問われている。

  • クスリの消費者とは誰か? 美馬達哉
  • 製薬産業の最高峰、その矛盾と実態 角瀬保雄
  • グローバル化と多国籍製薬企業 儀我壮一郎
  • 社会を欺く医薬品ビジネス 水口真寿美
  • 途上国における治療アクセスの現在 稲場雅紀

特集2 追悼・小田 実

  • 戦争と市民 小田 実
  • 小田実さんとアジア 北沢洋子
  • ふつうの市民、ふつうの人 道場親信


特別記事

  • バルセロナに鼓動する混血音楽 濱之上京亮


連載

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